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Linernotes

MISIA

Lyric by Misia
Music by Toshiaki Matsumoto

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「幸せをフォーエバー」はMISIAの中でも、屈指のポップなミディアム・バラードだ。
非常に聴きやすく、リリックもメロディも幅広いリスナーに対して開かれている。それもそのはず、この曲の“プロポーズを応援する”というテーマは、当のカップルはもちろん、新しい家族の誕生に関わるすべての世代に向けられているからだ。

結婚情報雑誌「ゼクシィ」CMソングとして書き下ろされた「幸せをフォーエバー」は、プロポーズの瞬間に焦点を当てて、ドキドキする気持ちや、その瞬間から始まるドラマの背中を押すようにという意図が込められている。
「不思議なもので、このCMってお笑い芸人の方がやっていて、笑っちゃうしぐさやシーンがあったりする。でも女の子としてはそんな中でも“きゅん”としたり“ぐっ”と来たりする瞬間がありますよね。それを大事にして、泣けるというよりは、ドラマチックな感じの歌にしたいなぁと思って作りました」とMISIAは語る。これまで「逢いたくていま」など、数々の泣ける曲を生み出してきたMISIAだが、一方で「Everything」など、ドラマティックな名曲も数多くある。僕は彼女の初めての台湾ライブで、「Everything」を肩を寄せ合って聴いていた老夫婦の姿をいまだに忘れられないでいるのだが、「幸せをフォーエバー」はきっとこれからそうした“名場面”を演出する曲になるのだろうと期待している。

Track2の 「Daisy」は、現在ツアーを共にしている“星空シスターズ”の澤田かおりが作詞作曲した明るいナンバー。結婚を前にして初めて気付く両親の愛の深さを、やさしく歌い上げている。この夏の“キャンドル・フェス”で披露されたとき、大きな拍手が巻き起こっていた。「幸せをフォーエバー」と同じく、これもまたMISIAを代表するウエディング・ソングになっていくことだろう。

そしてTRACK 3の「幸せをフォーエバー(Orchestra version)」 が興味深い。
「果てなく続くストーリー」で史上に残るストリングスアレンジを担当した服部隆之が、フルオーケストラを率いて演奏。シングルの制作過程で、結婚式の引き出物にもなるようなCDにしたいという話になり、検討の結果、「幸せをフォーエバー」のオーケストラバージョンを入れようということになったという。
「オリジナルは生バンドで、ゴスペルチックに教会でわーっと喜びを歌うような感じに仕上げているので、オーケストラバージョンは、華やかな引き出物にふさわしいサウンドにしようということで」とMISIA。
このトラックが加わったことで、3曲合わせて、文字どおり豪華でハッピーなシングルが完成した。それにしても、“引き出物シングル”とは、前代未聞。ぜひ手元に置いて、感激のドラマをいつでも蘇らせることができるようにしよう。

【文:平山雄一】

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