OCN Presents MISIA 星空のライヴⅡ CONSTELLATION MISIA 2003

幻の「星空のライヴ」以来の野外アコースティックライヴ。4年ぶりとなった夏の全国ツアーは、『森の小さな音楽会』がコンセプト。シンプルなステージセット、バンドの生演奏(アコースティック)の真ん中にMISIAがいる。

Schedule

2003/8/21 東京 東京国際フォーラム ホールA
2003/8/16 沖縄 宜野湾海公園 野外劇場
2003/8/15 沖縄 宜野湾海公園 野外劇場
2003/8/2 長崎 稲佐山公園 野外ステージ
2003/7/26 宮城 スポーツランドSUGO
2003/7/19 大阪 フェスティバルホール
2003/7/11 愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
2003/7/7 東京 東京国際フォーラム ホールA
2003/7/2 富山 オーバード・ホール
2003/6/30 新潟 新潟県民会館
2003/6/25 北海道 旭川市民文化会館
2003/6/23 北海道 帯広市民文化ホール

Live Report

幻の「星空のライヴ」以来の野外アコースティックライヴ。4年ぶりとなった夏の全国ツアーは、『森の小さな音楽会』がコンセプト。シンプルなステージセット、バンドの生演奏(アコースティック)の真ん中にMISIAがいる。 MISIAの渾身の力を込めた歌声が会場いっぱい、夜空いっぱいに響きわたり、真夏の暑さを感じさせない程MISIAの歌声は会場の人々を包み込んだ。まさに伝説のライヴ!!

LINER NOTES
「解き放たれたMISIAの歌と実力」
この夏行なわれた“星空のライヴ・”は、MISIAが歌と真正面から向き合うツアーだった。シンプルなセットとバンドの生演奏(アコースティック)の真ん中に、MISIAの歌が存在する。歌が純粋に前面に出る内容で、MISIAはその実力を存分に発揮。伝説のツアーとなる大成功を収めたのだった。
 MISIAのライヴはこのところ、アリーナ・クラスで進化を遂げてきた。ゴージャスなセット、コンピュータ・リズムとリンクしたバンド・サウンドと照明、それも世界最高峰のストリート・ダンサー達。ハイ・クオリティのエンターテイメントとして有数のショーとの評価を受けてきた。が、今回はそうした要素を一切排除。しかも会場にはデビュー以来となる通常のホールや、中規模の野外ステージが選ばれた。今年の初め頃から、MISIAはこうしたスタイルのライヴを実現したいと思っていたという。 「自由でした。テンポもコンピュータに縛られないし、終わり方も好きなだけ歌って目で合図すればいいし」
 解き放たれたMISIAの歌とその実力は、彼女が今、アーティストとしてとてつもない高みにいることを示した。アリーナを感動させる実力をもって、歌の細かい表情をそれぞれの会場で表現した。「同じライヴはなかった」とMISIAは断言する。会場と観客とMISIAとバンドが、一期一会のセッションを行なった。170曲のレパートリーの中から20曲に厳選し、これまでのアレンジを捨てて挑んだツアーだった。 「音楽を通してバンドのメンバーとコミュニケーションする、楽器も一緒に歌っているということを、初めて実感しました」とMISIA。彼女自身、ミニ-・リパートンのライヴ・アルバムが大好きで、「映像の手助けがないので、より歌だけが聴こえてくる。耳だけで想像を掻き立てる。“星空のライヴ・”をアルバムにするって、すごくいいことだなと思います。とても自由なライヴだったので、二度とあり得ない瞬間をパックにした、無二のライヴ・アルバムになりました」
 思いを果たしたMISIAの頭の中には、今のところ“星空のライヴ・”のアイデアはないと言う。デビューから5年目のMISIAのヴォーカリストとしての真価が、このライヴ・アルバムにすべて収められている。

文:平山めくばせ雄一