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MISIAによる楽曲解説「果てなく続くストーリー」「LUV PARADE」
MISIA楽曲解説「果てなく続くストーリー」
長野オリンピックの時、ある番組を観て、私の中のオリンピックというもののあり方が変わりました。その番組では、試合を観るだけでは知ることができない選手たちの人生が描かれていました。オリンピックは世界の歴史そのものなんじゃないかと。選手一人一人の人生、それぞれの国の歴史が絡み合っているのだと。そんな当たり前のことを改めて感じたのです。スキージャンプの原田雅彦選手がメダルをとるまでの長いみちのり、流した涙、夢を実現しょうとする強い意思・・・とても勇気をもらいました。ケニア(アフリカでは初)からは初めてのスキー選手が出場しました。結果は出ませんでしたが、彼は物語のはじまりをつくったのだと思います。また別の話では、新しい国旗のもとで参加したある兄弟選手がいました。オリンピック当時、彼らは身の安全のため、別々の国に住んでいましたが、「参加することに意義がある」と出場を決意したそうです。「国は変わりましたが私たちは変わっていません」という言葉が印象的でした。同時に私は平和の大切さについても考えました。オリンピックは、平和を守るため、勇気や愛や夢を守るためのものである、とそんな気がしました。番組が終わった後、私は涙がとまりませんでした。他にも数え切れないエピソードがあり、そのすべてが心に響いてきました。人は涙をぬぐって生きていく生き物なのだ、そして平和があればこそ、この物語は果てなく続くのだと思いました。この歌を平和への願いをこめて、強く生きようとするすべての人におくります(会報誌No.14より抜粋)。
MISIA楽曲解説「LUV PARADE」
ライヴでもすっかり定着してきましたが、思わず体が動き出す底抜けにハッピーな曲です。手塚治虫さんが生前に、「人生で一番悲しかったこと、泣いたことは忘れない方がよい。それはきっと、いつか、あなたに大切なことを教えてくれるから」とおっしゃっていました。そのとおりだと思います。でも私は、「人生で一番しあわせなこと、うれしかったことも忘れない方がよい。それはきっと大切なことを教えてくれるから」とも思っています。むずかしいことはよいのです。この曲でハッピーになってくれる人がいるなら(会報誌No.34より抜粋)!